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【引越し後片付けサポート】収納のサイズに合わせた「適正量」を持つ!

2021年4月13日

先日、新居に引越し直後のお客様の収納相談にお伺いしました。

訪問サポートより少し離れたところにお住まいの方でしたが、インターネットで検索し「サービス内容が満足できそうと感じた」とのことで、ご依頼をいただきました。

収納に余裕がなく、実際に訪問で物を見ていただきながら、どこに何をどのようにしまえばよいのか、アドバイスが欲しいとのことでした。

 

全ての個室が5帖前後とコンパクトな間取り。

モノの量を、収納の大きさに合わせた「適正量」にしていくことと、使う場所の近くにモノの住所を決めることが最重要課題でした。

 

・間口約1.8m・奥行き約8.5mの細長い子供部屋の使い方

・なんでも出してしまうお子様でも片付けられるおもちゃ収納

・食器棚がないL字型キッチンとレンジボードに食品と食器を出し入れしやすく収納するには

・押し入れ+ミニクローゼットに奥様の服をどのように収納するか

・リビング収納として使う廊下収納の活用方法

などのアドバイスをしました。

 

ご提案内容など気に入っていただき、そのまま時間を延長して2週連続で片付けサポートに入らせていただくことになりました。

 

細長い子供部屋は、可動式収納で「寝る&学校と保育園の準備をする部屋」「遊ぶ部屋」に仕切ることにし、おもちゃの整理収納を行いました。

普段あまり使わないおもちゃや、勝手に使われたくないお母さん管理のもの(クレヨンなど)は、手の届かない所や中身の見えない箱に入れることで、興味を引かないようにします。

その分、今気に入ってよく遊んでいるおもちゃは、引き出し収納は外枠を処分してただのシンプルなボックスとして使うなど、「出し入れしやすさ」を最優先に収納を作っていきました。

 

 

キッチンは、すでにかなりモノを厳選されており、食器などは使いやすい場所に収められていました。

気になったのは食品です。

L字のコーナー部分に収納されており、在庫が把握しにくい状態だったので、引き出しの下段に移動させました。

収納が少ない割に、土鍋、カセットコンロ、焼き肉プレート、流しそうめんなどの大きな調理器具がやや多めでした。

みんなで集まって食事するのが好きなご家庭だと感じたので、造作のキッチンボード収納にパーティーグッズコーナーを集め、ストレスなく準備や片付けができるようにしました。(写真はありませんが)

また両開きの冷蔵庫が開けにくい配置になっていたので、冷蔵庫の位置を30㎝ほど移動し、キッチンと冷蔵庫の間にゴミや洗剤などのストック品を置けるようなすきま収納を提案させていただきました。

 

 

 

クローゼットは、こたつ、こたつ布団、予備の布団、奥様の服や思い出グッズなど。

頑張って服も断捨離されたそうですが、掛ける収納がやはり余裕がなかったので、押し入れの中段、突っ張り棒でよく着るトップスなどを収納できる場所を作れるよう、押し入れの中をしっかり見直していただきました。

かなり使い込んだバッグなどは、「こんなに使ってもらって、もう十分役目を果たしていますよ」とお話しし、処分していただくことにしました。

カチッとした帽子やバッグが多かったので、IKEAの4段のクローゼット収納「JONAXEL」を、2段を抜くことで背の高いものも型崩れさせずしまえるように収納しました。

右上に空白があるので、突っ張り棚+布製ボックスでマフラーなどのオフシーズン小物を収納できるようご提案しました。

 

 

リビング収納代わりの廊下収納は階段上収納になっており、腰より上だけ。

その中に、家族共有の文房具、お薬、よく見る書類、マスクストックなどを集めました。

お子さんの届くところには文房具を。

その他は大人管理のものがほとんどなので、使用頻度の高い物から届きやすい場所に、配置していきました。

また、となりのダイニングテーブルで奥様がテレワークをしており、「食事の時にPCのディスプレイを移動させる必要があり、今はとりあえず別室に(6mも歩いて!)移動しているがなんとかしたい」とおっしゃっていたので、この廊下収納にディスプレイの置き場をしっかり確保することにしました。

ここならダイニングテーブルから1mちょっとで、すぐ出し入れができます。

 

 

収納を足すのではなく、収納に合わせたモノの持ち方へ

モノをしまいきれないからと収納を買い足すと、見た目的には片付いたように見えますが、実際はそうではないケースも多くあります。

人が管理できるモノの量には限界があるので「収納が大きければいい」というものでもないのです。

「大変的確な判断と指示で、整理されていって、お願いして本当に良かったと思いました。」とおっしゃっていただけましたが、

お客様自身が引越しの前後でモノを減らす必要性を感じ、本当に頑張ってくださったからしっかり収納することができました。

一生に一度の大きな買い物。

限界まで物をしまい込むのでなく、この素敵な家に見合う量になるよう自分の整理力を鍛えていく方が、ずっとキレイが続く暮らしを送ることができます。

今回そのお手伝いができて本当に嬉しいです。ご依頼ありがとうございました!

 

 

 



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  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

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