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どこに何をしまう?間取りが決まる前に収納場所を決めておきたい物7選

2023年8月18日

家づくりの際、「新居は片付けやすい家にしたい」「使い勝手の良い収納にしたい」と考える方は多いと思います。

 

注文住宅やリフォームの場合は、建売住宅と違って、自分たちのライフスタイルやモノの量に合わせて収納を間取りの中に組み込めるというのが、使い勝手の良い収納にできる大きなアドバンテージです。

 

ところが、実際に家を建てた方のアンケート調査によると、間取りの失敗・後悔の中で、「収納」は多くの方が後悔しているポイントなのです。

 

ウォークインクローゼット、シューズクローク、パントリーなどの大収納を作るだけでは、家は片付きません。

後悔のない使い勝手の良い収納にするためには、間取り作りの段階から収納計画(どこに何を収納するか)を考えておくことが大切です。

 

具体的には、

・洗濯、買い物、身支度、外出時や帰宅時などの生活動線を間取り図上でイメージしながら、どこに何があれば家事や身支度がラクになるかを考え、その近くに収納を作る

・家づくりを始める前後から、収納スペースがいっぱいになったら不要なものはないか見直す、新居に持っていきたいものかどうか考えるなど、モノの量をコントロールする習慣をつける

などです。

 

 

間取りが決まる前に収納場所を決めておきたい物

 

私が引越し収納プランニングや間取り相談で優先的に収納場所を確保するものをいくつか挙げてみます。

①掃除機

最近はコードレスのスティック型掃除機や、ルンバなどのお掃除ロボットを使用するお家がとても増えています。

 

どちらも充電スペースやクリーンベース(集塵ボックス)などのスペースを取るので、間取り作りの段階から場所を決めておきましょう。電気配線を決めるときもスムーズです。

また、これからお子さんが産まれる予定、まだハイハイ時期というご家庭は、赤ちゃんに掃除機を触られたくないと思いますので、扉をつけるかどうかなども検討ポイントです。

 

・スティック型掃除機は、幅・奥行それぞれ30㎝、高さ120~130㎝程度

・クリーンベース付きルンバは、幅・奥行それぞれ40㎝弱、高さは型式にもよりますが35または50㎝程度

スペースを確保しておくと良いでしょう。

 

お掃除ロボットを収納の中にしまいたい場合は、収納扉の下をカットしてもらうという方法があります。担当者の方に相談してみてください。

 

②キッチンのゴミ箱

キッチンのゴミ箱スペースは、家庭ごとのライフスタイルや地域のゴミ出しルールなどによって、必要なスペースが異なります。

「なんとなくこの辺」ではなく、どのサイズのものを何個置くかしっかり決めておきましょう。

 

適切なゴミ箱スペースを決めるために、以下のようなことが判断基準になります。

・お酒やペットボトル飲料をよく飲むか

・地域のゴミ収集日のスケジュール

・買い物がてらスーパーなどにゴミを持ち込むか

・外にもゴミ箱を置くかどうか

・ゴミ箱の形、サイズ、数

・食器や食品の収納スペースは確保できているか

 

③衣類乾燥機

「乾太くん」などの衣類乾燥機を洗濯機の上に設置すると、洗濯物の出し入れが大変です。(縦型洗濯機の上の場合は踏み台が必要)

背が低い場合や、お子さんでも出し入れできるようにと考えると、床置きになるので、その分のスペースが必要です。

 

④脱衣カゴ、除湿器

脱衣カゴや除湿器は、どうしても   生活感が出てしまうアイテムです。

・洗面所と脱衣スペースが一体など、来客の目が気になる

・洗濯物が多い

・洗い分けが多い

・とにかく生活感を消したい

・ホシ姫様、ホスクリーンなどの室内物干しを導入する

という場合は、脱衣カゴや除湿器の収納場所を確保しておくことで、使わないときはスッキリした空間にできます。

 

脱衣カゴはキッチンのゴミ箱と同じで、サイズ、個数、形など、先にリサーチしておきましょう。

 

⑤季節家電、季節飾り、スーツケース

・扇風機、加湿器、ヒーターなどの季節家電

・ひな人形、五月人形、クリスマスツリー

・大型のスーツケース

などは年に1~2回出し入れする程度のものですが、大きいものなので、しっかり場所を確保して「しまう場所がない!」とならないようにしておきましょう。

 

・すでに持っているものについては、サイズを測って収納場所を決める

・これから購入予定の場合は、収納場所に合わせた商品を選ぶ

どちらの考え方もアリだと思います。

幅や奥行45㎝、高さ50㎝程度のサイズでそこまで重くないものなら、クローゼットの枕棚に置くことも可能です。

 

⑥布団、毛布

冬の羽毛布団、来客用や予備の布団が必要な場合は、お子さんが成長した時など最大量を見越して収納スペースを確保しておきましょう。

特に敷布団スペースを確保するのは大変です。使用頻度を考えてレンタルも視野に入れると良いでしょう。

6つ折りのコンパクトな敷布団に買い替えるという方法もあります。

毛布や敷きパッドを夏用/冬用と使い分けている方は、オールシーズン用に統一できないか(新築の住宅やマンションは断熱性が格段にアップします)も検討しつつ、どのくらいの収納スペースが必要か見積もってください。

 

⑦ホットプレートなどの調理家電やペットボトル飲料

電子レンジ、炊飯器など、普段出しっぱなしのキッチン家電は問題ない場合がほとんどですが、ホットプレート、たこ焼き器、かき氷器、流しそうめん機など、たまに使うキッチン家電が意外とかさばります。

ホームパーティーが好きな方や、お子さんがたくさんいるご家庭などは、食品や飲み物のストックも多いと思いますので、パントリーがあると良いですね。

標準的なファミリータイプのホットプレートは、40cm×50cm程度なので、棚板や引き出しの奥行は40~45㎝あると安心です。

棚板の奥行が30㎝だと収納できない可能性が高いので注意が必要です。

 

ペットボトル飲料やビールなどのまとめ買いをされるお家は、キッチン周りに置くのか玄関周りに置くのか、決めておきましょう。

 



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  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

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