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【間取り相談事例・声】坪数削減と適材適所の収納提案

2021年4月11日

先日、オンラインで間取り相談のご依頼をいただきました。

 

すでに住宅会社との間取りの打ち合わせは7回くらいになり、あと2回くらいで間取りを決定しなければならないという段階で、

・3階にサンルーム的なスペースを作ったら、間取りがしっくりこなくなった上に、建築面積が増え予算的にもきびしい

・来年小学生になる子供のランドセル・制服置き場に階段下収納で大丈夫か

・脱衣室収納の幅を大きく取ろうとしたら、固定の造作棚を勧められたが、できれば可動棚にしたい

・食品庫の形が使いにくそう

などのお悩みがありました。

 

こちらが直近の間取り案↓

確かに食品庫の形が使いにくそうですし、脱衣室のカーテンレールも「?」なことになってしまっています。

 

食品庫の形を変えた案もあり、小さなリビング収納を確保できそうでしたが、ここにお子さんのお仕度コーナーと家族共用のものを余裕を持ってしまうにはちょっと足りないかな、と。

 

唯一のリビング収納が階段下ですが、奥行きが深くて扉の高さもおそらく90㎝ほど。

そしてすぐ前にはダイニングテーブル。ここに小学生の男の子がランドセルを持ってきて身支度をするのは至難の業です。

 

 

「せっかく3階の日当たりがいいのだから、サンルーム的な空間を作ればいいのでは?」という話が出て、3階に3帖のホールをオーダーしたのが直近の案。

隣家の日照の関係で階段の位置を変えなければならず、2階廊下が大きくなり、希望していなかったファミリークローゼットができてしまったのだとか。

 

事前のヒアリング段階で、一緒に送って下さった前の間取り案の方が良かったので、「前の間取り案の方がよくまとまっているので、前の間取りも踏まえつつ直近の案とどちらにするかもお話したい」という旨をお伝えし、間取り相談当日を迎えました。

 

3階のホールをやめることで坪数削減に

当日、直近の案になったいきさつや、引越し後の洗濯動線を一緒にシミュレーションしてみました。

すると、「ホールを作る前は1階和室や浴室乾燥を使おうと考えていた」ということ、「1階にある洗濯機から3階に昇るのはやっぱり面倒そう」という結論に行きつき、「やっぱり3帖のホールはなくてもいい」という結論に至りました。

3階のホールが必要なくなれば、前の案に戻ることができ、予算の問題や2階の不必要な廊下やファミクロの問題もクリアできるため、前の間取り案をさらに良くしていく方法を話し合うことにしました。

 

 

家族構成や日常の様々な動きをイメージしながら収納を確保していく

前の案に戻って、

・小学生になるお子さんの身支度とリビング学習に必要なもの

・脱衣室収納に置きたいもの

・和室の使用用途

・ひな人形と五月飾りはどのくらいのサイズか

・食品のまとめ買いの習慣 など

についてヒアリングした結果、食品庫よりもリビング収納を確保することが優先度が高いと判断しました。

リビング収納を910幅で確保することで、お子さんの身支度コーナーや季節飾りの問題も解決することができました。

脱衣室収納を910幅のものを2つ作ることで、カーテンがよりシンプルなものになり、日用品やお掃除道具のストックなどもしっかり収納できるスペースを確保できそうです。

思春期の娘さんもいらっしゃるため、「トイレと脱衣室が離れていることで起こるデメリット」をどのように収納で解決していくか、というかなり細かい話までさせていただきました。

(マンションや建売住宅の場合は、コストやメンテナンス的にも都合が良いのか、当たり前のようにバス・トイレが近くにありますが、女性目線で見ると実に好都合なのです。生理時の入浴前の一連の流れを思い出してみてください。)

また、トイレの手洗いと扉の位置を移動させることで、玄関ホールにアウターをかけられるスペースも確保できそうです。

 

2階は大きな変更は必要なさそうでしたが、「乾いた洗濯物を戻すのが億劫」というお悩みを聞いていたので、寝室に希望することをヒアリングした上で、WICの幅を広げ、廊下から直接WICに入れる動線を提案しました。

「WICに今持っているタンスを入れるかもしれない」という話もあったので、引き出しを引いても人が立つスペースを確保できるというメリットもあります。

 

お客様の声

 

「あったら良さそう」は間取り迷子になる危険性大!

現在はSNSなどで様々な意見も発信されているし、「この間取りで決めていいのだろうか」「もっといい案があれば取り入れたい」という気持ちが強くなると、情報に振り回されてしまい、いわゆる「間取り迷子」になってしまうことがあります。

「〇〇があってよかった!」というのはあくまで他の家の意見。

「〇〇さんが良いと言っていたから」を取り入れる前に、「私たちはどうしたいのか」「何を優先すべきなのか」ということを見失わないことが重要です。

 

この間取りで住みやすいかな?

収納はちゃんと確保できているかな?

などお悩みの方は「オンライン間取り収納診断」にてご相談ください。



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  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

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