先日、一級建築士事務所アトリエ橙(だいだい)代表 奥山裕生さんの「整理収納アドバイザーのための間取り講座」に参加しました。
「間取りを読み、描いてみることで、整理収納への理解をより深める」という趣旨の講座で、1月に続き2回目です。
前回は奥山さんの家の間取りを事例に間取り図の見方を学び、「自分の理想の家の間取りを描いてみる」という課題をいただいたので、その添削でした。
緊急事態宣言のせいで開催が約1ヶ月延期されてしまい、時間がたっぷりあったので、私は2案用意して添削していただきました。
日頃から、「引っ越し前収納計画」や「オンライン間取り収納診断」で、「どこに何をしまうか」を考えているため、今回間取り図を描く際も、
私の希望と、家族(夫)の希望をヒアリングした上で、収納の場所を確保し「片付く家」になるように間取り図を考えました。
私たち夫婦の希望
ロードバイクが趣味の夫の希望は、玄関繋がりの自転車ルーム。
そこで自転車のメンテナンス、ローラー台にセットしてトレーニング、バーチャルサイクリング?などをやりたいのだそう。
自転車のサイズ、メンテナンス用品とパソコンなどを置く収納を考えると3帖は必要そうだな、と。
私の希望は、とにかく家事をラクに!
洗濯物を干すのは今と同じで浴室乾燥や洗濯乾燥機で良いと思っているので、ベランダ不要。(布団も布団乾燥機とレイコップです)
寝室にクローゼットがあるのは動線的に遠いので、廊下からクローゼットに入れるような収納動線を。
コロナ禍になってから、食料品や日用品もまとめ買いが増え、買い物1回あたりの荷物の量が増えたので、玄関から冷蔵庫や食品置き場までの動線を短くしたい。
キッチンは対面式だと食事中に何か取りに行くとき回り込まなければならないので、できれば壁付けキッチン希望。
子供たちの希望は…、柔軟に対応してくれるということで特に聞きませんでした(笑)
夫婦とも大学から実家を離れており、大学進学か就職を機に一人暮らしを経験してほしいと思っている私たち夫婦。
20年後は子供部屋が空き、夫婦の趣味の部屋と子供たちが帰省した時の寝るスペースになるだろう、ということで最低限の広さでOKと考えました。
構造、採光、通風、2階の完成度など、まだまだ課題満載でしたが、
「住宅として十分成り立つし、収納のプロだけあってサイズ感もバッチリ。期待以上でした。」
とお褒めの言葉をいただきました!
「片付けやすさ」「家事しやすさ」の参考になればと、ちょっと恥ずかしいですがこちらに掲載します。
提出した間取り図
A案1階

A案キッチン周り2パターン

A案2階
2階は全然煮詰めきれていません^^;
もう一つ間取りを考えてみました。
次の案は「やっぱり敷地内に駐車場が欲しいよね」ということになり、その上「1階にLDK+水回りは絶対」となると、自転車部屋3帖はかなり厳しいです。
リビング・ダイニングを兼用にするとか、リビングを超コンパクトにするとかすれば可能かもしれませんが、まだ子供部屋よりリビングにいる時間が長い子供たちのことを考えると、今すぐ建てるとしたらちょっと無理がある…ということで自転車部屋を諦めた案です。

B案1階

B案2階
間取りを描いてみて感じたこと
実際に間取りを考えてみて感じたのは、
・狭い敷地ほど、水回り+LDKを1階にまとめるのはかなり厳しい
・窓の大きさ、扉の数や場所が部屋の自由度(家具を置くとか、収納を作るとか)を左右する
・必要な場所に収納を作りながら間取りを考えるのは大変(でもやっといたら後々絶対ラク!)
・2階(個室)のこともそれなりに考えながら作らないとダメ
などなど…
特に「1階にあれもこれも欲しい」を全て叶えるのは至難の業。
どこを優先するか、どこを諦めるかがとても大事なのと、「リビング〇帖」とか数字にこだわるとただのテトリスになって心地よい空間が作れないということを感じました。
我が家の希望を考えた時も、「〇帖」にこだわったのは、夫の自転車部屋だけ。
これは自転車のサイズと、部屋の中での夫の行動を想像すると最低限必要な広さが分かるからです。
平面図を書きながら頭の中でパース図をイメージするような感覚がない素人が間取りを考えるのは、本当に無謀だと感じました。
(過去にご相談いただいたお客様の中には、施主に間取り案を任せる工務店さんもいらしたので、ぞっとします)
良い店、良い担当者、良い設計士と家づくりをしていただきたいですね。
私のつたない間取り図でも、どこか参考になるところがあれば嬉しいです!
現在検討中の間取りの家事動線や収納のチェックは、「オンライン間取り収納診断」
間取り決定後や建売・マンション等の収納プランニングは、「引っ越し前収納計画」
でご相談いただけます。