上手くいかない間取り打ち合わせ・間取り相談
この1年間、メール、LINE電話、Zoom(オンラインビデオ通話)、対面での間取り相談を何件かさせていただきましたが、正直一番困るのが、
「次回が、間取りの最終打ち合わせなのですが、なんだかしっくりこないんです」
というケースです。
さすがにその時期まで来ていると、いくら指摘したい点がたくさんあっても、代替案となる間取り図が書けない立場としては「本当に全部言っていいのかな」とためらってしまいます。
しかも、その「しっくりこない」まま何度も打ち合わせをされている方ほど、「いや~、この間取りで建てたら絶対使いにくいでしょ」というケースが多いんです…
それはお金払って相談して下さるのだから、「図面が書き直しになっても大丈夫なので、気になること全部言ってくださって大丈夫です!」と仰いますが、その後担当者さんとどうなったかは実際のところよくわかりません。
その段階で「やっぱり全く違う間取り図を書いてください」と頼まれたら、担当者の方はおそらく顔が引きつるでしょうね。
引きつろうがなんだろうが、不満を持ったまま一生に一度のマイホーム計画を進めるわけにはいかないので、そこは覚悟を決めて言うしかないですけどね。
「めんどくさいお客」と思われてしまうことは間違いありません。
施主はお客様で優位なのはもちろんですが、相手も人間。
こちらの出方次第で、担当者さんの対応も変わって来ることでしょう。
お互い気持ちよく家づくりを進められるよう、施主側も努力が必要だと思います。
ですので、間取り相談はなるべく早い段階が良いのは言うまでもありません!
間取り相談にベストな時期は2つ
間取り相談にベストな時期は、まずは
①ハウスメーカー・工務店さんからプランを1,2案もらって、それを基に家族で1度話し合った段階でしょう。
やはり話し合いの題材となる間取り図が1,2つあった方が、ご家族でもより具体的に不満や疑問点が浮かび上がってくると思います。
それを基に、「夫は〇〇が気に入っているけど、私は××が使いにくいような気がして…」など意見が出てきますよね。
そのようなご意見をお聞きして、私が情報を整理していき、「では、担当者の方にこんな風に伝えてみてはどうでしょうか?」といったお話をさせていただきます。
そして、私はこの時期のご相談も大事だと思っています。
②間取り作成前
納得のいく間取りを作るにおいて重要なことは、自分たちの情報(今後の家族計画、生活パターン、趣味、憧れとする暮らし方など)を整理することと、優先順位をしっかりつけることです。
それがうやむやなままだと、
・提案された間取りの何が良くて何が悪いのかもよく分からない
・いろんな情報に流されて要望がコロコロ変わってしまう
といったことになりかねません。
また特に契約前での、
・リビングは〇帖以上
・リビングに和室をつける
・キッチンからテレビが見えるように
・廊下は極力なくす
などと言った具体的すぎる要望は、担当者さんは「叶えないと契約が取れない」という気持ちから、他に良い提案ができたとしてもお客様の要望を第一優先に考えることでしょう。
その間取りを基に今後の話し合いを進めることになるのですから、逆に設計士さんの腕の見せ所を奪うことになり、それどころか自分の首をしめることになってしまうかもしれません。
担当者のヒアリング能力にも大きく差があると思います。
【ママ目線】【何件もの片付けられないお家を見てきた収納のプロ目線】でヒアリングをし、自分たちの要望を的確に担当者さんに伝えて、設計士さんが提案しやすいようお手伝いさせていただきます。