食器棚の下段は、重い物を収納しやすいというメリットがありますが、しゃがんで出し入れする必要がある、奥にあるものが取り出しにくい、食器を重ねてしまって取り出しに手間がかかるなどのデメリットもあります。
最近のキッチンボード、カップボードは引き出し収納が増えてきたため、収納についての情報も少なくなっている気がします。
しかし、収納のコツ、収納パターン、使いやすい収納グッズを知れば、棚収納でも使いやすくすることは可能です!
この記事では、低い位置や下段の食器棚を効果的に活用するための方法をご紹介します。
食器棚整理の最大のポイントは、「数」より「種類」を減らすこと
整理収納の基本は、「整理する(減らす、種類ごとに分ける)」→「収納する」なのですが、食器収納は「数を減らす」より「種類を減らす」ことがスッキリ収納しやすくするポイントです!
〇〇用、××用と種類を増やしてしまうと、より収納しにくくなります。
例えば4人家族のお家で、家族用の皿を4枚、違う種類の来客用の皿を4枚を所有していると、2種類の収納スペースを確保しなければなりません。
しかし、家族用の皿と来客用の皿を同じものにして8枚にすれば、1つの収納方法を考えるだけで済みます。
普段の生活でお皿が足りなくなった場合も、来客分のお皿も普段使いで使用すればいいのです。
お客様に出しても恥ずかしくないお皿を、普段の生活でも使えば食事の時間も気分がいいと思います。
タッパーなどの保存容器も、違う形のものをあちこちで買ってしまって重ならないからかさばる…ということはありませんか。
タッパーこそ種類を少なくすることで、省スペース効果が高いです。
収納方法を考える前に、まず種類を減らすことができないか、食器を全部出して見直してみてください。
棚板の高さを変えてを高い段と低い段でメリハリをつける
棚収納の最大のメリットは「しまうものによって高さを変えられること」です。
これを活用せず、買ったままの状態で何とかしようとするのはもったいない!
棚板の高さを調節して、「高い段」「低い段」でメリハリをつけましょう。
高い段活用方法
高い段の基本的な収納方法には、「背の高いものを置く」「同じものを重ねる」「立てる」などがあります。
背の高いものを置く
ワイングラス、ビールタンブラー、水筒、どんぶりなど、背の高いものの場所を優先的に確保しましょう。
同じものを重ねる
重ねて収納する場合も、上からワンアクションで取り出せるくらいの高さを確保したいですね。
重ねるときは1種類がベストですが、多くても2種類まで、それぞれ片手で持てるくらいの軽いものにしましょう。
それ以上重ねてしまうと、アクション数が増えて出し入れしにくくなります。
立てる収納
大皿や浅めの皿の種類が多い場合は、立てる収納にしてしまった方が良いかもしれません。
ファイルボックス、ディッシュスタンド(皿立て)などを使って収納スペースをスリムにすることができます。
高さの余白を取る
使用頻度の高い食器は重ねず、高さに余白を取っておけば、奥のものもストレスなく取り出すことができます。
「隙間がもったいない」「もっと重ねて使った方が無駄がない」と思うかもしれませんが、「よく使うモノはワンアクションで取れる」ことが重要です!
コの字ラックを使う時は使用頻度を考えて
立てる収納に抵抗がある、皿の形が全然違うため重ねにくいという場合は、コの字ラックやディッシュラックを使うと良いです。
しかし、ラックの下は非常に取り出しにくいので、使用頻度の低いものを置くようにしてください。
低い段活用方法
高さが出ないものを置く
低い段の収納の基本は、「背の低いものを置く」です。
重ねても高さがあまり出ない皿や、食器棚の奥行きの深さを有効に使って焼き魚用などの長皿を置くのも適しています。
種類の違う食器が複数ある場合は、奥には使用頻度の低いものを置くようにしましょう。
重箱や来客時イベント時にしか使わない食器、ほとんど使わないけど捨てられない食器(いただきもの、旅の思い出)などを奥にすると良いですね。
同じものを手前から奥に並べる(奥並べ)
同じものは手前から奥に1列に並べる「奥並べ」というのも収納の基本です。
手前から順に取るので、奥行き方向を有効活用できます。
収納ボックスで「引き出し風」
収納ボックスを使って引き出し風にするという方法もオススメです。
保存容器など複数の種類があるものなどは、ボックスにひとまとめにしておくと探しやすいです。
また、来客用ティーカップやお弁当セットなど、重ねにくいけどひとまとめにしておきたいものなども向いていますね。
高さのある水筒も、寝かせてボックスに入れれば低い段にも収納することができます。
飲むものによって雰囲気を変えたいグラスやお猪口なども、浅めのボックスに入れて引き出すようにすれば、奥に置いてあっても楽に取り出せます。
ただし、収納ボックスに割れ物を入れる場合は、ボックスごと棚から落とすと大惨事になるので重さに十分注意してください。
オンライン片付けサポート事例(食器棚下段)
オンライン片付けサポートのお客様事例です。
収納グッズなどを使って頑張って収納していましたが、「それでも使いにくい」とお悩みでした。
下のようにイメージ図を作成してお渡ししたところ…
こんなにきれいに収納することができました!とても使いやすくなったそうです。
種類の違う食器はキッチントレーで引き出しやすくし、来客用や使用頻度の低いグラスはボックスにひとまとめにして奥に収納しています。
オススメ収納グッズ
お客様にオススメする収納グッズは、主にこの辺りです。
・不動技研 キッチン収納ケース ストックボックス キャスター付き F-2555
・100均(セリア・キャンドゥ・ダイソー)A4バインダースタンド
・100均(セリア・キャンドゥ)キッチントレー
・100均(セリア・キャンドゥ)アレンジバスケット
その他、ディッシュスタンド、冷蔵庫トレー、持ち手つきストッカーなどもご提案することがあります。
キッチン収納小物を楽天ROOMにまとめていますので、参考にしていただければ幸いです。
https://room.rakuten.co.jp/araiyukiko/1800005775451152
一人で考えるのは難しい時はご相談ください
食器棚をうまく活用するためには、モノの量を減らすだけでなく、使用頻度や取り出しやすさを意識した工夫が重要です。
上手な収納アイデアを取り入れながら、キッチンの収納を使いやすく整えましょう。
片付けサポート(訪問/オンライン)で、お客様の性格や希望に合わせた収納の提案を行っています。
一人で考えるのは難しいな…という時には、ぜひご相談ください。