≪ブログ≫ ◆モノの持ち方・手放すこと ◇間取り相談・収納計画実例

【間取り相談】コートをかける場所がない!シューズクロークを見直そう

2020年11月22日

現在間取り計画中のお客様から、オンライン間取り収納相談のご依頼をいただきました。

 

・家族の趣味のものが多く、現在の間取りで収納しきれるか心配

・片付ける場所に迷わないようにしたい

・忙しくて多少手を抜いてもある程度片付いて見えるようにしたい

といったご相談でした。

 

「多少手を抜いても、ある程度片付いているようにしたい」

これ、大事です。

 

「次の家こそはきちんと片付けたい!」とおっしゃる方はとても多いですが、共働きで忙しいとか、もともと片付けが苦手な人が「きっちり片付けたい」というのは、とても難しいことです。

まずは「忙しくても荒れない」くらいでもいいんじゃないかな、と思ったりします。

 

コートをかける場所がない

拝見した間取りで気になったのが、「コートをかける場所がない」ということ。

大きなSICがあるので、そこにコートハンガーなどを設置することもできますが、土間なのです。

コートをかける場所が土間だと、帰宅時は必ず「靴を脱ぐ前に荷物をおろす→SICでコートを脱ぐ」を徹底できるならいいのですが、場合によってはコートを脱ぐ暇もなく家にバタバタと入ることもあります。

そうなると、いったん家のことが落ち着いてから再度靴を履いてSICにコート脱ぎに行かなければなりません。

玄関ホールが狭いのも気になりました。

 

アウトドア関連の趣味を多くお持ちで、趣味の道具を収納するために大きなSICを設けたようでしたが、室内にも大きな納戸収納があるとのこと。

各アクティビティの頻度などをお聞きすると、すべての道具がSICに収納しなければ不便ということでもなさそうでした。

そのため、SICの収納量は落ちるが、使用頻度の低いアウトドアグッズは納戸収納に置くことにし、コートをかける場所と動線を優先させるSICをご提案しました。

 

この場合だと、靴を脱いだ状態でコートの脱ぎ着をすることができます。

下駄箱も収納量が半分になってしまうので、靴も衣替え(夏のサンダルと冬のブーツなど)が必要になります。

靴の箱は少し残しておいて、SICの棚にオフシーズンの靴を置いていただくとよいと思います。

 

 

「収納が足りるか?」の前に、今あるものがすべて必要か見直すことも必要

片付け苦手さんが間取りを考える際に、「収納は足りるだろうか?」と多くの方が心配されます。

しかしその前に、「今家にあるものすべてが本当に必要か?」を考えることがとても大切です。

 

仮に、今あるものがすべて収まって、それでも余裕があるくらいの収納を取ることができたとしたら…

「まだ入る」って思ってしまいませんか?

 

そうすると、使っていないものを家の中に残したまま、次欲しいものをどんどん買ってしまう。

またモノだらけの住み心地の悪い家になってしまうのです。

 

今回のお客様も、買いおきしているストック品の量をお聞きすると、「家族の人数に対して多すぎる」と感じました。

「大容量やまとめ買いの方がお得だから」「ちょっと多いくらい持っていないと不安」という気持ちも分からなくはありませんが、

たくさんモノを置いている=その場所に場所代がかかっている

少ないと不安=スッキリした暮らしを犠牲にしている

ということを忘れないでほしいのです。

 

むしろゴチャゴチャしていて、あるかどうか探さないと分からないから、不安になって多めに買ってしまう、賞味期限切れになってしまうという【悪循環】を起こしているかもしれません。

そんなお話をさせていただきました。

 

片付けのプロと間取りや収納の相談をする最大のメリットは、

【本当に必要かどうか考え直すきっかけを作り、本当に暮らしやすい家にするための収納プランを考えることができる】

ことだと思っています。

 

「この間取りや収納で本当に片付くかな?」と心配な方は、ぜひ一度ご相談ください!

 



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  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

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