「家にいるといつも忙しい」
「全然くつろぐ時間がない」
「1日24時間あっても足りない」
そんな風に思うことはありませんか?
主婦の家事時間はまだまだ長い
20~50代の既婚女性を対象に行われたある調査によると、日本の主婦の1日の平均家事時間は約3時間。
先進国の中ではダントツ最下位だそうです。。。
だから「時短家事」「ラク家事」なんて言葉も流行っちゃう(笑)
女性の共働き率が上がっている時代。主婦の家事の負担を減らす工夫がまだまだ必要ですね。
片付けは家事がラクになる手段の1つ
整理収納アドバイザーとして活動を始めて、最初は「片付けが苦手な人が片付けられるように」アドバイスする、お手伝いをするものだと思っていました。
しかしそれだけではなく、お家が片付くことによって「家事がラクになる」んです。
片付けは、「家事がラクになる手段の1つ」であることに気が付きました。
「片付けが苦手な方」に限らず、育児や仕事に忙しい女性の1人でも多くが、「家事がラクになって、時間的にも精神的にもゆとりが生まれる家にする」という観点で、この仕事をしていきたい!と思うようになりました。
家事がラクになる家って?
じゃあ、どんなお家だと家事がラクなのでしょうか。
もちろん便利グッズを買う、高性能の家電に買い替えるなども有効な方法ですが、「整理収納アドバイザー新井友紀子が考える家事がラクになる家」は大きく3つです。
1.家事の流れが良い
例えば、「ただいま~」と家に入ってから、家事を始めるまで、どれだけの片付けがあるでしょう?
上着、郵便物、買い物袋の中身、バッグ、鍵、など…
家に入ってから、家事をスタートさせるまで意外にやることがたくさんあります。
これらのモノたちが、玄関からリビング・キッチンへ進んでいくまでの間に全て置き場が決まっていれば、家の中を右往左往せず、歩きながら片付けが終わります。
あるいは、リビングやキッチンのお掃除をしようと思っても、お掃除道具が遠くにあるとやる気が起きなかったり、掃除するつもりで歩き始めたのに他の家事が目に入ってしまって忘れてしまったり…
こまめに掃除したい場所の近くに必要なお掃除道具があれば、ちょっとの時間で取り掛かることができます。
どちらも時短家事につながる工夫です。
2.家事そのものが発生しにくい
例えば、洗濯が終わった後は、「干す」→「取り込む」→「ハンガーから外す」→「たたむ」→「しまう」という家事が発生します。
ところが、「たたむ」をやめて、干したハンガーのままクローゼットに掛けるとか、家族それぞれの専用ボックスに入れるだけにしてしまえば、「ハンガーから外す」+「たたむ」という家事を省略できます。
また、お風呂で使う洗剤類、洗面器、お掃除道具などの収納方法を、「吊るす」収納に変えるだけで、床置きだと発生しやすいヌメリやカビの発生を抑えることができ、お風呂掃除がグッとラクになります。
3.家族が自然と家事参加、家事シェアできる
主婦の方は、「名もなき家事」をたくさんしています。
例えば、ティッシュやトイレットペーパー、洗剤類の補充、子供におやつやお皿を出してあげて、小さい子は封を切ってあげる、ハサミを出したりしまったりするなど…
これらのモノも、子供やご主人がすぐ分かって出し入れできる場所に収納すれば、「気付いた人が出す、食べたい人が出す」ことになり、自然と家事に参加、お手伝いできることになるのです。
小さな家事も、積もり積もれば主婦の負担。
これらも家族それぞれの生活動線を考えたモノの配置・収納方法することで、「気づいた人がやる」仕組みに変えることができるのです。
家事がラクな家にするには、間取りからお家全体の動線の見直しが効果的
便利グッズを購入、収納用品を追加は、もちろんその問題そのものは解決してくれるように見えますが、「木を見て森を見ず」です。
先に挙げたような「家事がラクな家」にするには、お家全体を俯瞰して、家族の生活行為を洗い出し、この場所で何をしたいか、何ができたら便利を考える、「動線の見直し」が効果的です。
具体的には、実際に家の中を歩いてご家族の動きを再現しながら、問題点やもっと家事が効率的になるモノの配置・収納方法を考えます。
間取り図上にペンで人の流れをプロットしてみるのもいいですね。
家事がうまく回らない、家事に時間がかかりすぎると感じる方は、ぜひお家や家族の生活動線を俯瞰する習慣をつけてみてくださいね。