夏休みは、お客様のお子さんと一緒に片付けをする機会が何度かありました。
その中で、年頃の娘さんと片付けをしていたときのことです。
娘さんは、自分の服やバッグを一つひとつ手に取りながら、
「これは捨てる」
「これは売る」
と、かなり潔く仕分けていきました。
その様子を見ていたお母さんから、
「それも捨てるの?」
「本当に着ないの?」
「誰のお金だと思ってるの…」
という言葉が。
その気持ち、分かります。
まだ十分使えるものだったり、買ってからそれほど経っていなかったり。
お小遣いをあげている親からすれば、
「もっと大事に使ってよ」
「簡単に捨てないでよ」
と言いたくなってしまいます。
子どもは、自分でお金を稼いだ経験や、限られたお金をどう使うかを真剣に考える機会が少ないため、
お金の価値がまだ十分に分かっておらず、衝動的にモノを買ったりしてしまう。
また、飽きたら簡単に使わなくなってしまうのかもしれません。
でも、少し違う視点も必要なのではないかと思っています。
「捨てる・残す」を決めるのは誰?
中学生や高校生ともなれば、渡したお小遣いを何に使うかは、ある程度本人に任せているご家庭も多いと思います。
親が渡したお金であっても、渡したあとはそのお金をどう使うかは子ども自身が考える。
そして、そのお金で買った服やバッグは子どものものです。
だとしたら、
「もう使わない」
「これは手放したい」
と判断するのも、基本的には子ども本人でいいのではないかと私は思っています。
そこで親が、
「まだ使えるのにもったいない」
「親のお金で買ったものを簡単に捨てないで」
と止めてしまうと、子どもが自分の持ち物について考え、自分で選ぶ機会を奪ってしまうことにもなります。
「もったいないから残して」で、その服やバッグは使う?
本人が「もう使わない」と思っている服やバッグを、
「まだ使えるから」
「もったいないから」
という理由で残したところで、おそらくまた使うことはないでしょう。(大人もそうです)
それどころか、せっかく本人が「片付けよう」と思っているのに、
「それも捨てるの?」
「それは残しておいたら?」
と一つひとつ親から言われたら、片付ける意欲そのものがなくなってしまうこともあります。
そして、親子で片付けをするとありがちなのが、
気が付くと親子喧嘩になってしまう。
こと。
親には親の「もったいない」があり、
子どもには子どもの「もういらない」があります。
どちらが正しい・間違っているという話ではなく、その「モノ」に対する感情が違うのです。
捨てることを叱るのではなく「次の買い方」を一緒に考える
では、
「自分のものなんだから、好きに捨てればいいよ」
で終わってしまっていいのでしょうか。
それもちょっと違いますよね。
これからのモノの持ち方や買い方について考えるチャンス
と捉えてはどうでしょうか。
捨てたことを叱るのではなく、次の「買い方」を一緒に考える。
「○○(捨てた物)、ほとんど使ってなかったね」
「なんで使わなくなっちゃったの?」
と、一緒に振り返ってみる。
高校生くらいのお子さんなら、
「もし自分でアルバイトをして稼いだお金だとしたら、買ってた?」
と軽く聞いてみてもいいかもしれません。(責める感じはNG)
そして、親の考えを伝えることも大切だと思います。
「今度からは、本当に使うかどうか考えてから買うようにしてほしいな」
「買うかどうか迷ったら、一度保留にして、それでも欲しかったら買うようにしたらいいんじゃない」
「捨てる・残す」の判断は本人に任せる。
でも、お金やモノとどう付き合ってほしいかという親の考えは伝える。
その上で、次からどんな買い方をするかをお子さんに考えてもらえばいいのではないでしょうか。
同じことを繰り返すなら、お金の渡し方を見直す
もし、何度話しても同じような買い方を繰り返したり、親から見てお金の使い方に問題があると感じたりするのであれば、お金の渡し方を考える必要があるのかもしれません。
・渡す金額を変える
・お小遣いで買うものと、親が買うものを具体的に決める
・毎月決まったお小遣いと、お手伝いなど頑張った分でもらえるお金を分ける
・もらったお金を「使う」「貯める」「運用する」など、どうするか自分で選ばせる
など。
「お金を大切に使って」と言うだけでは、子どもにとってはなかなか実感しにくいものです。
捨てる場面で「もったいない」と止めるのではなく、お金の価値を感じられる渡し方を考える。
そうすると、「買う前に考える」ことにもつながっていくような気もします。
片付けは「自分で選ぶ力」を育てる機会
「子どもがなかなか捨ててくれない」と悩むこともあれば、
「そんなに簡単に捨てちゃうの!?」と思うこともあるでしょう。
でも、その経験が、
「これはあまり使わなかったな」
「次はもう少し考えてから買おう」
と気づくきっかけになるかもしれません。
片付けは、ただ使わないものを捨てることではありません。
本当に必要なものは何か選ぶこと。
これから家の中に入れるものを選ぶこと。
片付けは、「自分で選ぶ力」を育てる機会だと思います。
親子で片付けると喧嘩になる、進まない……そんなときはご相談ください
イエミカプランニングでは、お子さんとのお片付けもサポートしています。
「子ども部屋を片付けてほしいけれど、なかなか捨ててくれない」
「つい口を出して喧嘩になってしまう」
そんなご相談も少なくありません。
親子だからこそ、言いたくなることがあります。
子どもも片付けたい気持ちはあっても、親から言われると素直に聞けないことがあります。
そんなときは、第三者が間に入ることで、驚くほどスムーズに進むこともあります。
お子さんの「自分で決めたい」という気持ちも大切にしながら、必要なものを選び、使いやすく片付けやすい部屋づくりを一緒に考えていきます。
「親子だけでは片付けが進まない」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。


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