\頑張って片付けているつもりなのに、なぜかすぐ散らかってしまうんです/
という声をよくお聞きします。
・物が多いから(おもちゃ、ストック、本、服など)
・「また使うかもしれない」と思うと捨てられない
・忙しくて時間がないから
・収納が少ないから
などなど、いろんな理由があるかもしれません。
整理収納アドバイザーとして、これまで500件以上の片付けサポートや収納計画を行ってきました。
私が感じている「片付いている家と散らかっている家の決定的な違い」について書いてみたいと思います。
片付かないのは、使わないものを収納に入れているから
片付かない、または頑張って片付けてもすぐ散らかってしまうお家の特徴はズバリ、「収納の中に使っていないものを入れている」です。
「片付かないのは、物が多いから」
「物が多いから、片付けるためには物を減らさなければならない」
確かにその通りです。
「じゃあ、何を減らせばいいの?何から始めたらいいの?」と悩みませんか。
お片付け作業を始める前に、お客様のお家全体を拝見していますが、
「ここの収納には何が入っていますか?」と聞くと、
「使っていない〇〇とか…」と答える方が結構いらっしゃいます。
そう!
収納の中に使っていないものを入れているから、普段使っているものをしまう場所がないのです。
片付いている家と片付いていない家の違い
私は片付いている家とすぐ散らかる家の違いを、この図を使って説明しています。
モノは4つに分けられる
モノは以下のように大きく4つに分けられます。
①使っているもの、よく使うもの
②今は使わなくても使う時が決まっているもの
③存在を忘れている、扱いに困っているもの(ただ持っているだけ)
④使う予定がない、使えないもの(使う気がないのに家にある、ゴミに近いもの)
片付いている家は使うものを収納に入れている
片付いている家は、③④を「うちには必要ない」と判断して、家から出しています。
使うものを収納にしまうことができるので、収納の外にモノが出ていない(片付いている、スッキリ感じる)のです。
片付いていない家は、使わないものを収納に入れている
一方で、片付いていない家は、③④のようなものを「これ使わないからどこにしまおう」と収納の中にどうにかして入れようとします。
どうしてもしまうことができなくなると、「しまう場所がないから収納ケースを買わなきゃ!」と収納用品を買いに行ってしまいます。
「なんとかしまうことができた!」と喜んだのもつかの間。
気が付くとその収納ケースの中もモノがどんどん増えていき、「もういっぱいになっちゃった!」となってしまうのです。
収納に使わないものをどんどん詰め込んでしまうので、最近買った「必要な物」をしまう場所を確保することができず、その辺に出しっぱなしになってしまうのです。
これは「片付かない負のスパイラル」!!
当てはまっていると思った方は、一日も早く行動を変えましょう!
片付けの最初の一歩は、収納の中のものを見直すこと
このような負のスパイラルを断ち切るにはどうしたらいいのか?
勘のいい方は、気づいたのではないかと思います。
収納の中のものを見直して、収納の中のものから減らすことです。
収納の大きな家に引っ越せば片付く?
「うちは収納が少ないから片付かない」とお持っている方もいるかもしれません。
収納の大きな家に住めば片付くのでしょうか?
家族の人数に対して明らかに部屋数や収納スペースが足りない場合は別として、答えは”No”です。
ですが、人は必ずモノを買ったりもらったりします。
買った分だけ消費していれば、プラスマイナスゼロですが、実際生活していると家に入ってくるものは消耗品だけではありません。
モノを収納に入れるだけでは、やがて収納の中はものでいっぱいになってしまいます。
物量そのものがどんどん増えていくので、結局はどこに何を置いたか管理しきれなくなります。
収納の大きな家に引っ越せば片付くわけではないということが、お分かりいただけたのではないかなと思います。
まとめ
片付いているお家は、収納の中にに使うものをしまっています。
一方で片付いていないお家やすぐ散らかってしまうお家は、使っていないものを収納に入れているので、使うものが散らかってしまうのです。
このことに納得して、収納の中のものを見直しして収納スペースを空けることができたお客様は、その後スッキリしたお家になっていきます。
「確かにそうだわ」と思った方は、普段あまり開けることのない収納の中を見直すことから始めてみてください!
使っていないものを減らせない理由として、
・捨てることに不安がある
・すぐ買ってしまう
・後回しにしてしまう
などがあります。
\なぜ自分はモノを減らせないか分からない!/という方は、こちらの性格タイプ別片付け診断もオススメです。