≪ブログ≫ ◆◆整理収納 ◆モノの持ち方・手放すこと ◇◇間取り相談・収納計画 ◇間取りや収納の考え方

一軒家の防災グッズの置き場所はどこがいい?とローリングストックのすすめ

2024年8月12日

先日、「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことを受けて、改めて自宅の防災グッズを見直しました。

 

私の防災リュックの中身(夫もほぼ同じです)

娘(中1、小4)の防災リュックの中身

子供たちの成長に伴って、マスクのサイズを変えたり、新たに生理用品を入れたり、1つ前のメガネを入れたりと、リュックの中身そのものの見直しも必要な時期でした。

 

非常食の賞味期限をすぐ見える場所にラベリング

非常食や水の賞味期限も、今までは収納ボックスを開けたり、キャップのフタを見なければならなかったりしていたので、賞味期限を書いたマスキングテープを目立つところに貼るようにしました。

 

一軒家の場合、防災グッズの置き場はどこがいいのか?

お客様の収納プランを考えるときはほとんどの場合、防災グッズの収納場所を考えるようにしています。

というのも、お客様に事前ヒアリングをすると、「これ(引越しや片付け相談)を機に防災グッズの置き場をきちんと決めておきたい」という方が非常に多いからです。

 

マンションなどで2階以上に住んでいる場合はワンフロアなのでそこまで悩むこともないと思いますが、場所を取るだけに、一軒家の場合はちょっと悩むかもしれません。

一軒家に住んでいる方向けに、どのように防災グッズの置き場所を決めるのかについて書いてみます。

 

 

「持ち出し用」はすぐ持ち出せる場所に

まずは、「持ち出し用」と「自宅避難用」で分けて考えます。

 

持ち出し用リュックは、すぐ持ち出せることが大事なので、玄関まで遠くない場所にあるのが理想的です。

リビングが1階にあるのに持ち出し用リュックが2階では、避難までの時間もかかるし、大きな地震の場合は階段の昇り降りも転倒の危険性があります。

 

 

 

「自宅避難用」はハザードマップを確認して

一方、自宅避難用品は、すぐには出せなくてもいいけど、浸水等の影響を受けず確実に保管できる場所でなければいけません。

ハザードマップで確認しましょう。

ここでは、洪水や内水(:側溝やマンホールなどの下水道から水があふれる)による浸水に備える場合について書きます。

 

浸水の可能性がある場合は、2階以上に

浸水の可能性があるお家は、2階以上のところに収納するよう提案します。

お水など重いものは2階まで運ぶのは大変ですが、汚れてしまっては使えなくなってしまうので、1,2年に一度は頑張って運びましょう。

5~10年保存できる長期保存水を備蓄しておけば、交換の頻度が少なくて済みます。

 

浸水の可能性がないなら、「出そうと思えば出せる」場所

浸水の可能性がない場合は、正直「出そうと思えば出せる場所」ならどこでもいいと思います。

ただ、食品・飲料の賞味期限やホッカイロの使用期限など、定期的に中身のチェックが必要なので、あまりに出し入れしにくい場所はNGですね。

普段使う生活用品の収納を妨げない範囲で、分かりやすく、出そうと思えばすぐ出せるところで十分でしょう。

 

我が家は、1階リビングの階段下収納に、飲み物や非常用トイレ、非常食、使い捨て食器、ホッカイロなどの自宅避難用グッズを置いています。

階段下収納

低くて奥行きの深い階段下収納は、日常使いにはちょっと面倒な場所なので、防災グッズはしまうものとしてちょうどいいと思います。

 

 

過剰な災害食のストックより、ローリングストックを

今回の「南海トラフ地震臨時情報」発表を受けて、カンパン、アルファ米、長期保存可能なレトルト食品などが品薄になっていると聞いています。

 

ですが、そのような有事の時にしか使わないものを大量にストックしておこうとすると、どうしてもたくさんの収納スペースが必要になり、都心部などのコンパクトな住宅ではスペースの確保が大変です。

それよりも、普段食べているものを余分にストックして消費しながら備蓄するローリングストックが現実的だと思います。

 

災害時だけではなく、体調不良などで買い物に出かけられない時にも役立ちます。

 

レトルト、レンチンご飯、缶詰などは、ホカホカの時ほど美味しくはなくても、そのまま食べられます。

水だけでなく、普段飲んでいるお茶やジュース、お菓子、シリアルなど、いつもの味は子どもも安心するでしょう。

缶詰パンほどは持ちませんが、保存料や保存方法ではなく、天然酵母の力で2ヶ月以上美味しく食べられる「ロングライフパン」がスーパーなどでも手に入ります。

風邪など食欲がない時のためにストックしているゼリー飲料も、常温で約10カ月持ちます。

 

 

ニュースSNSの情報に煽られて、大量の長期保存食を一気に買って、その後賞味期限の確認をしていなかったため、大量に破棄することになったお客様もいました。

すごくもったいないですよね。

 

何年も保存できる保存食でなくても、普段から美味しく消費することができて、安価で、それなりの期間保管しておくことができる食品が、身の回りにはたくさんあります。

キッチンボード下段は食品ストック収納

毎朝飲むスムージーも、まとめ買いするようになったらローリングストックに

 

 

安全に安心して暮らすために、家の整理収納を

今回は、防災グッズの収納場所と食品の備蓄の仕方について書いてみました。

 

防災グッズは、普段は全く使わないものだけど、いざという時の安心を与えてくれる大切なものです。

安心できる量を安心できる方法で保管できるように、しっかりと場所を確保したいですね。

 

そのためにも、家の整理収納はとても重要です。

「いつ起きるか分からない」事態に備えるためにも、家の片付けを後回しにしている人は、一日も早く行動に移していただきたいなと思います。

 

 



無料コンテンツ配信中です

 
  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

-≪ブログ≫, ◆◆整理収納, ◆モノの持ち方・手放すこと, ◇◇間取り相談・収納計画, ◇間取りや収納の考え方

© 2024 イエミカプランニング/整理収納アドバイザー新井友紀子