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【小学生の片付け実例】声がけのコツや整理整頓の方法をまとめてみました。

先日、継続サポート中のお客様のお子さんとお片付けを行いました。

お子さんは小学校3年生の女の子。

片付けてほしいと注意をするものの、ケンカになってしまうことも…

そんな時は、第三者である「お片付けの先生」と片付けるのも選択肢の一つだと思います。

お昼休みを挟んで4時間近く、頑張りました!

この記事では、よくある「収納グッズや方法」ではなく、「声がけの仕方」「基本的な片付けの進め方」などについてまとめてみました。

 

片付けられないのではなく、やり方を知らないだけ

「うちの子、片付けられないんです」と嘆く親御さんは多いですが、多くのお子さんは「片付けられないのではなくやり方を知らない」だけのです。

なので、やり方を親御さんがリードできるようになってください。

 

片付けの基本的な進め方は、

①全部出して、いるものだけ残す

②置き場所を決める(なるべく遊ぶ場所、使う場所の近くに)

③カゴ、引き出し、ファスナー袋などに入れる

④増えてしまったら、そこだけ①→③を行う

だけです!

 

 

作戦会議から一緒に始めよう

小学生くらいになると、大人と対等なやり取りができるようになります。

その場合は、親子それぞれの意見を言い合ったり、アイデアを一緒に出す【作戦会議】からスタートしてみてください。

 

・どんなお部屋にしたい?

・片付けにくいところ、気になるところは?

・お母さんはこうしてほしい思ってるみたいだけど、どう思う?どうなったらできそうかな?

・ここはどんなことをする場所?じゃあ〇〇があったらいいね!他に必要なものは?

という風に聞きながら、どうしたらスッキリして使いやすい部屋になるか一緒に考えて行きます。

 

 

イベント感で楽しく減らす!

大体の方針を決めたら、とにかく「減らす」作業に入ります。

どんなに収納を工夫しても、モノの量が多すぎると管理しきれないし、日々の片付けに膨大な時間がかかるからです。

「使ってないでしょ。捨てていい?」ではなく、自分の判断でいるかいらないか「分ける」作業です。

 

シートなどを広げたり(写真で使っているのは100均のテーブルクロスです)、マスキングテープでエリア分けなどすると、いつもの片付けとは違う「イベント感」が出てやる気スイッチが入ると思います。

「使っている、すぐ使う、よく使う」「使わないけど取っておく」「ここでは使わないので移動する」「捨てる、あげる」など、紙に大きく書いて明確に分類しましょう。

言葉もその子に合わせて、「思い出」「さよならするもの」など変えてもOKです。

 

ダメなのは、最初から「おままごと、おしゃれ、工作、お絵かき」など、用途で分けてしまうこと。

これを先にやってしまうと、「いる・いらない」の判断をしていないので、いらないものも「〇〇だから」と分類されてしまいます。

用途で分けるのは「いるもの」が明確になってからです。

 

 

子どもに判断させること、親が決めること、両方あっていい

「勝手に捨てちゃいけない」「子どもに決めさせなきゃ」とは思いながらも、「それはいる」「捨てないで」と言われるので困ってしまう親御さんもいらっしゃる思います。

 

確かにお子さんの意思を尊重することは大事ですが、私は親が決めることも全然あっていいと思うのです。

「スペースには限りがある」ことは大人が教えてあげないと、大人になっても片付けられない人になってしまいます。

 

「このカゴがいっぱいになったら、いる・いらないをする時期だよ」

「新しいおもちゃが欲しいなら、古いおもちゃはバイバイしないと置く場所がないよ」

「作品を貼れるスペースはここだけだから、どれと入れ替えるか決めてね」

と言い切っていいと思います。

「使ってないから捨てる」のではなく、「しまうべき場所に収まりきらなくなったから減らさなきゃいけない」ということです。

それを理解させ、限られたスペースの中で「自分の意思でどうするか決める」ようにしてもらいましょう。

 

先日のお片付けでは、小学校1年生や保育園の時からの作品が出てきましたが、「このまま袋に入れておいても見ないから、写真に撮ってバイバイするのはどう?」と提案して、数年分の作品を処分しました。

 

 

細かく分類しすぎない

収納の本やSNSの影響で、ついつい「キレイに、キッチリ分類」したくなるのが私たち大人の考えですが、子供のおもちゃは多種多様なので細かく分類しすぎると片付けに時間がかかってしまうというデメリットもあります。

 

特にもともと片付けに苦手意識があるのであれば、まずは「ざっくり収納」から始めましょう。

「おままごと」「人形」「工作」「作ったもの」「ねんど」「お絵かき」などでOKです。

1ジャンルの物が多すぎて目的のものが探せない場合は、「食べ物/食器」「服/アクセサリー/家具」などもう少し分けると良いと思います。

 

多少溢れてもいいようにふたなしの箱がおススメです。

お気に入りの可愛い缶などは、私の場合「中身が見えないけど大丈夫?」と一声かけて、気が済むまで使ってもらっています。

(買ってるのは大人なので、大人も買いすぎ注意です!)

 

パズルなどキッチリ入れないと箱に入らないものは、箱のパッケージを一部切り取ってパズルと一緒にジップロックなどに入れれば、片付けの時間が短縮できます。

(ジップロックはスライダー付きがおススメです)

 

 

 

モノが増えるのは当たり前!定期的に「いる・いらない」をすることが大事

収納テクニックというよりは、声がけの仕方や考え方を中心に書いてみました。

 

子どもはモノが増えるのは当たり前!

片付けにくくなったら「いる・いらない」をするとスッキリするよ!ということを知ってもらうことが大切です。

そして大人は、買い与えるだけでなく、旬が過ぎたものを減らすように促すことを忘れずに。

 

頑張ってお片付けしたら、忘れずに「きれいになったね!」「頑張って片付けてくれて嬉しい」と褒めてあげてください。



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  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

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