訪問お片付けサポートで、「収納たっぷり」を謳うマンションにお伺いすると大体あるのが、通路に沿った廊下収納・リビング収納です。
ここをうまく使いこなせていない方が多く、これまでも何軒ものお宅で整理収納作業を行いました。
この廊下収納・リビング収納にはいったい何を収納すればよいのか!?
間取り・サイズ感・ライフスタイルなどによって、ご提案の内容が異なってきます。
いくつか間取り図の例を出しながら考えてみたいと思います。
①リビング収納
リビングのそばに収納がある場合は、【よく見る書類・文房具などの日用品・普段使いのバッグ・アクセサリー・赤ちゃんのお世話グッズ・お子さんの身支度グッズ】などの定位置とします。
使用頻度の高いものが出し入れしやすい高さ(ゴールデンゾーン)に来るよう、棚板の高さなども変更します。
引き出し収納は特に、よく使う人が中をのぞき込める高さになっているか注意が必要です。
幼稚園や小学校低学年のお子さんがいるお家では、収納の奥行が40㎝程度ある場合は、突っ張り棒を使って制服やアウターの収納場所にすることもあります。
②リビング収納(キッチン寄り・奥行きが浅い)
こちらは現在サポート中のお宅です。
リビング収納がキッチン寄りで奥行きが20㎝と、A4書類すら入れられない浅い収納が3つ並んでいる、難易度高めの収納です。
一般的には、文房具やお薬などの日用品を収納することになると思いますが、奥行き20㎝はかなり浅いので正直難しいと思います。
1ジャンル1ボックスに入れる収納か、細々した文房具などはIKEAの"MOPPE"など良さそうです。
I様はお料理・お菓子作りが趣味で、製菓道具や食器が非常に多いので、細々した製菓道具・ラッピング用品・来客用の食器などを収納するパントリーのような役割として活用することができました!
グラスなども2個しか並べられない奥行なので、奥行30~40㎝の一般的な食器棚だと非常に取り出しにくいグラスなどの収納に向いているかもしれません。
▷製菓用品の収納に、ダイソーの積み重ねボックスとストックボックス
奥行き40㎝のリビング収納の方には、よく見る書類・赤ちゃんのお世話グッズなど。
また、お子さんが小さくて食べこぼしが多いなどの場合は、お掃除グッズなどがあると良いと思います。
③廊下収納
こちらは廊下収納が大きい場合です。
リビング入ってすぐのところにも細い収納がありますが、ここは【よく見る書類、文房具などの日用品】になると思います。下段に【古新聞・古紙入れ】なども良さそうです。
廊下収納は、納戸に近い感覚で使うと良いです。
【ティッシュ・オムツなどのストック、アルバム、たまにしか見ない書類(保険やマンションの契約書類など)、掃除機やお掃除道具】など。
リビング収納に比べると開け閉めの頻度が少ないと思いますので、年に1回など中身を見直して死蔵品が溜まっていかないように気を付けましょう。
③廊下収納のみでリビング収納がない
廊下収納はたっぷりあってもリビング収納がないというのは正直使い勝手が悪いです。
やはりリビングは滞在時間が長い場所なので、それだけモノも集まります。それらのモノの定位置がないというのは散らかりの大きな原因となります。
こういう間取りの方は、本棚やチェストなどの置き家具で収納箇所をしっかり確保しなければなりません。
収納家具を選ぶ時は、A4書類を立てて収納できる高さのもので、狭いリビングダイニングをさらに狭くしないように、収納量をしっかり確保できる背の高い収納家具を選ぶと良いでしょう。
間取り、サイズ、家族構成などから考えられるケースをいくつか挙げてみました。
マンションの収納は、私も頭を悩ませることが多いので、お片付け苦手さんはなおのこと大変かと思います。
お困りの方は、訪問片付けサポート・オンライン片付けサポートからご相談ください。