片付け始めるときの注意点

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片付け始める時の注意点

2019年6月15日

片付けに関わるさまざまな情報がTV・雑誌等で流れていますが、私が思う【片付け始める時に注意したいこと】をまとめてみました。

■いきなり収納用品を買わない

一番やってしまいがちな失敗です。
収納を増やすと収納量が上がったり、見た目が良くなったりして、一見片付いたように見えてしまいます。

ですが、片付けが苦手な人は、基本的にモノが多い人です。
不要なモノを減らし必要なモノの量を把握しないと、不要なモノまで収納してしまいます。

収納用品を買うのも「モノを一つ増やすこと」ですから、必要なモノを把握できる状態になるまで、収納用品は買わないようにしましょう。

片付け始める時にやってはいけないこと

 

■どこから片付け始めるか決める

ただやみくもに片付けを始めては、収拾がつかなくなり挫折してしまいます。
どこから片付けるか決めて片付け始めましょう。

大きく2つのスタート方法があると考えています。

 

1.場所ごとに片付ける

私がお片付けサポートをする際は、お家全体の現状を見て
[A]より早く改善が必要な場所
[B]大きくスペースが空きそうな場所
のどちらかから整理収納作業をスタートすることが多いです。

[A]より早く改善が必要な場所から始めると、整理収納の効果をより実感しやすいので、リビング収納、パントリーなどからスタートすることが多いです。

[B]大きくスペースが空きそうな場所から始める時は、その後の作業でモノの移動が必要な場合です。
納戸や、使っていないものがたくさん入っていそうな押入れなどが代表例です。

クローゼットに衣類が入りきらず、部屋中あちこちに服が散らばっているという方は、クローゼットにはもう何年も来ていない服が眠っている可能性があるので、クローゼットから始めることもあります。

例外的に、
[C]引き出し1個、カバンの中、お財布の中など、小さな場所から始めることもあります。
これは、カウンセリング後に短時間で整理収納作業を体験してもらいたい場合などです。

ご自身でお片付けをするときも、日頃お仕事で多忙な方、一気にやろうとして過去に挫折したことがある方などは、そのような小さなスペースから徐々にお片付けの範囲を広げていくのが良いと思います。

 

2.思い入れの少ないモノから片付ける

「いる・いらない」の判断は最初は時間がかかります。
ですので、「捨てられないんだよね~」「いらないものはそんなにないはずだけど…」と思う方は、まずは「思い入れの少ないモノ」から始めるのも良いと思います。

代表例としては、救急箱、食品など。
これらは「期限」がついているので、期限が一つの判断基準になりますよね。

「賞味期限」はあまり気にしないという方もいますが、そのまま戻してしまうとどんどん期限が過ぎてしまいますので、「早く食べるボックス」などを作って、あえて目につく所に出しておいて優先的に消費していくのも手です。

取扱説明書なども良いと思います。
保証書などはだいたい1年で切れますし、今は持っていない家電の説明書や、買った時に入っていた余計なチラシまで一緒にしまっている方もいます。
そういうものは処分できますよね。

また、今は品番で調べれば説明書はネットでも見ることができますので、紙の説明書を開くのが面倒という人は思い切って処分して良いと思います。

 

 

■まずは自分のものから

自分のモノより他人の物が気になったり、自分より片付けができない夫・子供にも片付けさせたいと思いがちですが、片付けられない人はそもそも「今、片付けなければならない!」と思っていません。

急にやる気になったあなたに「早く片付けてよ!」「ここにあるのはあなたのモノばっかりなんだから!」と突然言われても、ケンカの原因になることもあります。

まずは、今すぐできること=「自分のモノを見直すこと」から始めてくださいね。

 

■家族に相談してみる

あなたが「片付けなきゃ!」と思っていること、ご家族に伝わっていますか?

家の片付けが上手くいかないのって、「コミュニケーション不足」も大いにあると思います。

夫や子供が片付けてくれないイライラを、ずっと我慢してせっせせっせと後ろから片づけていて、ある日奥様が耐え切れず「いい加減にして~!」と爆発する。

そうなると話し合いどころではないですね(^^;

「そろそろ子供の勉強スペースを作ってやりたいからリビングを片付けたい」
「クローゼットにもう服が入りきらないから、もう着ない服は処分してほしい」
など、

「どうして欲しいか、それはなぜか」というのを家族に伝えていますか?

夫 片付けられない

片付けに限らず、「言わずに耐える」のは本当にストレスだし、話し合えば気づいてくれることや一緒に考えてくれることを自分から避けてしまっていることになるのです。

あなたの「片付けたい」という想い、「片付かなくて悩んでいる」ということを、相手が落ち着いて話を聞くことができる時に、平常心で打ち明けてみてくださいね。

 

 

■モノを買うことに慎重になる

モノを減らすことはもちろん大事ですが、「安易に買わない」「本当に必要か考えてから買う」のも大切です。

『消費する量、捨てる量』より『買う量、もらう量』が多いから家がモノだらけになるのです。
ダイエットでいうと、頑張って運動しても、その後に焼き肉とビール、〆にアイスクリームを食べて、むしろ太った!ような状態です。

本当に必要なものしか買わなければ、捨てなくてもいいわけです。

「断捨離」という言葉が一般化して、捨てることにフォーカスされがちですが、無駄に買わないことの方が重要だと思いませんか?

「本当に使うかな?」「今すぐ必要かな?」を考える習慣をつけて、買うことに慎重になって欲しいと思います。

 

 

悩んだ時は、サポートいたしますのでメッセージくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

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