≪ブログ≫ ◇間取りや収納の考え方

クローゼットの枕棚の高さどうする?

2018年11月20日

間取りが決まったら、今度は収納の具体的な形(扉や棚など)やサイズを決めていくことになると思います。

今回はクローゼットの枕棚の高さを取り上げてみます。

 

平面図に「枕棚+hp」などと書かれている場合は、「ハンガーパイプ付き枕棚」があるという意味です。

高さの記載がない場合は、一般的に枕棚180㎝、ハンガーパイプ170㎝のケースが多いと思います。担当の方に確認してみてください。

 

低い枕棚も使い勝手がいい

我が家は建売住宅なので自分で決めたわけではありませんが、2階の3つの洋室は、それぞれクローゼットの枕棚の高さが違います。

しかもどれも180㎝より低い!

「低い枕棚は使い勝手がいい!」と感じているので、今回は我が家の実例をシェアしたいと思います。

 

①まず、子ども部屋クローゼットから。

こちらは枕棚の高さが158.5㎝です。

北側斜線制限の影響で低く設置せざるを得なかったのでしょう。

(タンスを入れたかったので、扉は外して屋根裏に置いています)

DSC_0409

枕棚には、子供の2軍おもちゃや、長女の学習プリント、季節の小物などを、100均の紙製ボックスに入れています。

セリアのプレンティボックス(Plenty Box)です。100円の割に丈夫でふた付きなので、重宝しています。

出し入れする頻度は月1回~数回くらいでしょうか。

踏み台なしで出し入れできるのでとても便利です。

 

②そして、私の仕事部屋クローゼット。

我が家ではここの枕棚の高さが一番高くて、169㎝です。

DSC_0417

そもそもあまり使っていないクローゼットなので、枕棚に置いているものもラッピング用品や旅行用小物など使用頻度の低いものばかりです。

このくらいの高さになると、ちょっと高いなと感じますが踏み台はいらないのでそこまで出し入れは苦ではありません。

 

③最後は、夫婦のクローゼット。

ここは枕棚の高さが154㎝と一番低いです。

ここの枕棚には、私のたまに使うバッグ、夫の下着と靴下を入れたボックスを置いています。

夫の下着があるので、毎日出し入れしていることになります。夫の身長は177㎝で使い勝手に全く不満はないそうです。

一番低いだけあって、このクローゼットの枕棚が一番使いやすいです!

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枕棚が低いと下の収納量は落ちる

枕棚が低くて出し入れしやすいということは、逆にハンガーにかけた洋服の下に、衣装ケースなどの収納はたくさん置けないということです。

我が家の③のクローゼットも、衣装ケースは2段しか置けません。ですが、オフシーズンものが入っているだけで、衣替えの時期以外使わないので全然不便を感じません。

それよりも、普段使うものが目の前の高さにあるということにメリットを感じています。

一般的には、枕棚の高さが180㎝、ハンガーパイプは170㎝のお家が多いです。

②のように吊るした洋服の下に3段の衣装ケースを置いて、下着、靴下、畳むお洋服などを収納している場合がほとんど。

枕棚の上はちょっと高めになるので、中身が分かる工夫(ラベリング、中身が見えるボックスなど)をした上で収納するようにしましょう。

また、「下に衣装ケースを何段置きたいか」から逆算して、枕棚の高さを決めても良いと思います。

 

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枕棚を作らないという方法も

畳むとシワになりやすい服、畳んでもすぐ崩れてしまう素材の服が多い、という方は、枕棚をなくしてハンガーパイプを2段にしてしまってもいいですね。

手が届く高さは、【身長の約1.2倍】と言われています。

身長160㎝の人なら、手が届く高さは192㎝。

ハンガーで衣類を掛ける場合、ハンガーパイプの高さ200㎝くらいまではなんとか届きます。

③の写真にもサイズを入れていますが、ハンガーパイプからジャケットの裾までの長さは約92㎝(夫の身長177㎝)。

ズボンハンガーを使用した時の、ハンガーパイプからズボンの裾までの長さは約80㎝でした。

ハンガーパイプを、100㎝と200㎝(または90㎝と190㎝など)などにすれば、男性の服でも2段に収納ができます。

 

ハンガーパイプを2段にした上に枕棚を作る場合は、踏み台が必須となりますので、クローゼット内に折り畳み式の踏み台などを置いておくといいですね。

また、「高め枕棚+壁付けのクローゼット」の場合は、扉の高さが200cmのものではなく230㎝のものを採用しないと、枕棚の物の出し入れがしにくくなりますので注意してください。

 

収納を設計する時も事前計画が必要

図面上で「よし、ちゃんと収納も確保したぞ!」と思っていても、いざ住んでみたら「この収納使いにくい!」ということが起こりえます。

身長、枕棚にしまいたい物、ハンガーパイプに掛けたいものなどシミュレーションしながら、収納をオーダーすることが必要だということがお分かりいただけたでしょうか?

特にお洋服が多い方、こだわりの強い方は、間取りがだいたい出来上がったらこんなことも考えてみてくださいね。

 

「オンライン間取り相談」や「引っ越し収納プランニング」にて、このようなクローゼットやパントリーなどの収納の設計についてもアドバイスさせていただくことができます。

お気軽にお問い合わせください。

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  • この記事を書いた人

新井友紀子

整理収納アドバイザー/住宅収納スペシャリスト。 間取りとお客様のライフスタイルから、ラク家事・ラク片付けにコミットする収納提案をする「間取りから片付く仕組みを作る」メソッドが好評を得ている。 クライアントの自宅へ訪問する「片付けサポート」のほかに、新居の収納プランニングやオンラインでの間取り収納相談なども行っており、サポート・相談実績は400件を超える。

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